肉村

肉村 in the House

All I Want For Christmas Is 紙チケ

2023年のクリスマスには紙チケが欲しいです。Marineです。

 

2023年に入ってもう1ヶ月が過ぎようとしていますが、私は2022年に逃げられなくしてからの置き去りにした筈の「多忙」成分を2023年に持ち込んでしまったので、1月が終わりかけている今、やっと色々とひと段落ついたような気がしています。

 

言ってしまえば、私は2022年に世間一般的に敬遠されてる「〇〇〇〇」(漢字四字)に翻弄されていて、思い出すだけで今でも心臓がヒリヒリするような焦燥感に駆られながら毎日を過ごしておりました。ある程度の人が経験する嫌なイベントって、かなりの確率で漢字四字の略称がある気がします。略すことで「こっちのモン」に出来た感出る気するし。何なら私は四文字の略称をさらに縮めてひらがな一文字とかにしていました。「『そ』を聴きにゆく」とか言って、石川啄木みたいになっていた。

 

かなり#shade な日々を送った期間が人生で最長記録を更新していたので、まず学術書から読めなくなり、長い動画が見れなくなり、Jay Parkのモンメ連呼曲とかが聴けなくなっていった結果、選ばれたのは折坂悠太とミツメでした。本当に人って疲れたら何も聴けなくなるんだな…!?と思った反面、自分なりの危険信号が分かったのはせめてもの収穫です。というかそれを収穫にするしかない。あと、未来の自分のために時間を割き過ぎて、自分の足元を自分に掬われまくって生活が危うくなったりもしてました。普段はとにかくピースな愛のバイブスでポジティブな感じでやっていこうと努めてたつもりだったんですが、「ミツメに混ざったSTUTSか?」という程の我が物顔で虚脱感と焦燥感が私の日常の中に居座るものだから、普通に困ってた。2022年を曲で表すと、折坂悠太の「旋毛からつま先」の終盤の(ワン・ツー!!!)が2日に1回、予告なしに私の元に借金取りの顔をしてやってきて私を追いかけ回している様子が一番適していると思います。

 

そんな中で何とか読めたのが、王谷晶さんの連載「40歳だけど大人になりたい」と、Twitterで回ってくるフォローしてる人達のまとまった文章だったので助かりました。今いる場所で何とか粘って考えている人達の文章を読むと力が湧いてくる事を知ったので、私もなんかそういう事が出来ればな〜と思ってこれを書いている次第です。あと今、自分が主に使っているTwitterがいつどうなるか分からないのも大きい。どうにかして好きなように文を書ける場所が一つは欲しいので、新しいプラットフォームに手を出しまくり、飽き、を繰り返しています。暗い気分の時にも読めるように、ここでは「軽快な文章を書く」をテーマにやって行きたいです。

 

そんなこんなでボロボロになっていた私の魂でしたが、私の地獄はあらかじめ終わりの見えていた地獄だったので、まだ良かった。その上、2023年が始まってすぐから春頃にかけて大好きだったアーティストの来日公演が立て続けに開催されるともなるとまあ大変。正直、自分の欲求を自ら封じ込めに行っていたせいで、去年一年でずっと追いかけていたアイドルの定期コンテンツなどからは完全に遠ざかってしまったのだけれど、それでもやっぱり音楽が好きだという気持ちは全然廃れませんでした。ありったけの理性と己の残された力を振り絞って、地獄が終わった頃から行けそうだなと目星を付けた現場には2022年のうちに全て申し込んでいました。これがやっぱり自分には一番効いたという実感がある。オタクだから。「現場は未来投資だよなぁ!?」って言いながら片っ端からチケットを取っていっていたせいで、2022年のうちに「まだチケットが取れてはいないけど、行くつもりの現場があるので予定を入れてはいけない」日が続出しましたが、それらの日をスケジュール帳でうまく可視化するというスキルを唯一会得しました。全力を懸けて持ち金を未来にBETした結果、すっからかんの銀行口座を抱き抱えつつ年を越し、年明け早々「地獄で華金」体験(RINA SAWAYAMAのライブ)にありつけたので本当に良かったです。そこからライブが2回ほど立て続けにあって、相互フォローしている方々とちらっとお会い出来る機会が続いて、と過去の自分が命からがら仕組んだ未来の攻防戦を一つずつ遂行していった結果、今はスローペースだけれども着実に「元気」に向かっていけている予感がしています。あと、「自分に適しているな」と思ったご縁は積極的に自分から大切にしていきたいなという気持ちを固くしました。俺はやる。やるよ。

 

そこで今回の問題提起に戻りたいんですが、やっぱり紙チケが欲しくありませんか?私は欲しい。紙の半券をスケジュール帳に貼るのがとてつもなく好きなんです。映画の半券をはじめとして何でもかんでも貼ってるせいで肥大したスケジュール帳を抱えていたら、この前友人から「貼り付けの夏彦」って京極夏彦の先祖みたいなあだ名つけられました。別に気にしない。本当に私はチケットを貼りたいから。電子チケットは儚すぎるから。あの入場時にスタッフの人が二本指で「シュッ────....はいどうぞ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」ってするだけで終わる命。TENETと同じレベルの儚さを感じる。あと携帯のバッテリー寿命が瀕死な人間の事も考えて欲しい。電池が残り3%になるまで充電に踏み切れない人間には電子チケットはレベルが高い。10回に1回はトレカと間違えながらも、それでも尚私が定期券を電子にせず、敢えてカードで持ち堪えてるのが何故か知ってるか?携帯の電源落ちたら帰れなくなるのが怖いからですよ!!!

 

一難去ってまた一難と言うように、受難まみれの未来がすぐそこに待ち構えている事は予想がついているし、考えなきゃいけない事は山積みなのですが、それでも何とかやっていけるように今は自分のケアに専念したいと思います。ではまた、会える時までお元気で。


P.S.
「マッドマックス 怒りのデスロード」を観たら、めちゃくちゃ免許取得のモチベになりました。